6月に買った漫画は12シリーズでした。
群雄割拠、下剋上の戦国時代。立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。織田信長(おだのぶなが)の家臣・古田左介(ふるたさすけ)。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千宗易(せんのそうえき=利休)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。生か死か。武か数奇か。それが問題だ!!
(内容紹介より)
さびは時間の経過と共に色あせて劣化することで出てくる味わいや趣ある美しさをいいます。わびはさびの味わい深さを美しいと思う心や内面的な豊かさを表します。両方が併さり、落ち着いて、静かで質素な、枯れたものから趣が感じられることをわび・さびといいます。
(世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道 41p)
このような精神を広めた千利休、聖人君子のような人物をイメージしていましたが、この漫画での描かれ方は異なります。
(へうげもの 8巻 150‐151p)
わび・さびの精神を広めるため、主君を裏切ったと。
理想の実現のためであれば、手を汚すこともしなければならない。
崇高な精神を世に広めた人物が、大きな業を背負っていたという矛盾。
清濁併せ吞む生き方に、人間臭さを感じます。
もちろん、これはフィクションですし、実際のところ織田信長の死についてもはっきりとしないことも多いみたいですが。
実はこないだ東京に行く機会があり、浅草で茶道体験をしてきました。
千利休考案のにじり口など、非日常体験が興味深かったのですが、へうげものを読んだ後での体験だったので、より色んなことを考えさせられる機会になりました。
面白かったので、お勧めです(^^)/
以上、漫画紹介と茶道体験のススメでした~