家庭医療専門医の勉強記録

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認知症を精神病理学的に理解するには?

[松本卓也]の症例でわかる精神病理学

 

 

認知症の項目で記憶に残った部分を要約。

 

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認知症の症状は「記銘力障害」(覚えられない)と「見当識障害」(自分がどういう状況にあるかがわからない)。

 

しかし、実は「何かを忘れてしまう病」というよりも「忘れることができない病」であり、過去の記憶が現在において勝手にあらわれてしまう病である。

見当識障害も、見当識を失うというよりも、過去の見当識が現在に侵入してくる状態である。

 

妄想・易怒性・攻撃性などは、本人なりの状況対処としての回復の試みである。患者の世界を理解し、適切な対応をとることができると良い。ユマニチュードも大事である。

 

 

症例でわかる精神病理学

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