家庭医レジデントの備忘録

総合診療専門医を目指して勉強中です。内容の間違いなどありましたら是非ご指摘ください。また、内容の二次利用については自己責任でお願いします。ブログ内に直接パワーポイント等のファイルを張り付けることができないためscribdというサイトを併用しています。

ツツガムシ リケッチア

メーリスでご共有頂いた論文。
幾つかのラボ異常があれば事前確率を下げられるというのは臨床上役立ちそうだと思いました。
もちろん自施設と本論文の地域のツツガムシが同じ特徴かどうかはわからないので、そのまま適用できるかはわかりませんが。
 
千葉県南房総の3医療機関(865床の病院、149床の病院、無床のクリニック)を受診した患者で、
発熱・皮疹・痂皮・呼吸器症状、意識変容、リンパ腫脹、神経異常、全身痛、悪寒戦慄、頭痛、倦怠感の症状があり他の明らかな原因がない患者
 
日本紅斑熱(Japanese spotted fever JSF
ツツガムシ病(Scrub typhus ST)
非リケッチア(Non Richkettsial disease)
の3つに鑑別
 
JSFやSTの診断は痂皮検体のPCR陽性か、ペア血清陽性(IgGかIgMが4倍以上)
 
 
ツツガムシに多い所見
55歳以上に多い LR+ 1.64 LR- 0.79 (計算して算出)
山暴露 LR6.4(2.9-14.3)
茂み暴露 LR+7.1(1.8-28.6)
農業 LR+8.3(3.6-18.7)
 
主訴頭痛 LR+3.4(1.3-9.0)
主訴倦怠感 LR+3.5(1.4-8.6)
 
皮疹 LR+19.4(8.2-45.9)
痂皮Eschar LR+23.8(12.1-46.8)
 
AST>33 LR+4.8(2.8-8.4)
LDH>229 LR+8.5(3.3-22.1)
Na<135 LR+3.0(1.6-5.6)
 
 
ツツガムシで少ない所見
WBC>9800 LR+0.2(0.1-0.3)
Hb<11 LR+0.2(0.1-0.3)
Alb<3.4 LR+0.3(0.2-0.6)
TB>1.0 LR+0.4(0.2-0.8)
DB>0.4 LR+0.1(0.1-0.4)
CRP>10 LR+0.3(0.2-0.6)