グローバリゼーションは、徹底的にコストパフォーマンスを追求しよう、そのためであれば世界のどこにでも進出しようという考え方に根差すものでした。これに対して「脱グローバル化」の背後にあるのは、供給網の安全性と安定性を重視し、そのためにコストパフォーマンスが多少犠牲になってもやむを得ないという発想です。 143p
コスパ重視のグローバル化から、安定性重視の脱グローバル化の流れ。
そうすると必然的に製品価格は上がる=インフレ。
これがパンデミックなどの影響で起きていると。
確かに自分の職場でも、薬が品薄で手に入らないとか、電子カルテを更新したいが半導体が手に入らないとか、そうした話題がある。
医療業界も従来の状態から変わらざるを得ないのかもしれない。
(僕は変わってほしい、色々と)
日本は地震という外生的な力により社会のリセットを定期的に行うことができ、それが社会を前に進める原動力となった、
(中略)
フランスのように自然災害の少ない国は、外生的なリセットに頼れない。だから人為的な(内生的な) リセットの仕組みとして、革命のような大掛かりな社会的イベントが必要になる 189p